耳を千切れば

散文を羅列して置きます。

桜の木の下で死神と

突然、背後に死神が

僕の耳元で囁いた。


「お前の心を頂いてやる!」


死神的な告白で

僕は魂抜き取られ

もう、抜け殻さ。



今日も、背後に死神が

僕の首元めがけて


「この大鎌をお前にくれてやる!」


死神的なサプライズ

僕は魂吸い取られ

もう、抜け殻さ。



春もうららら卒業式

やはり、背後に死神が

何やら頬を赤らめて


「お前が死んだらずっと一緒にいてやる!」


死神的な方法で

僕は彼女を抱き寄せて

もう、抜け殻さ。



あの卒業式の日、死神と

あの桜の木の下で死神と

あの綺麗な髪の死神と