希望の光
ここから連れ去ってくれる謎の光
全てをはぎとってくれる恐怖の光
それは未知の光で
安堵の光
空から降りてくるはずの
あの方の光
破滅を予見する悪魔の光
今必要な絶望こそ希望の光
深夜一人隠れて
深夜に一人隠れて覗く「あっち側」
部屋を暗くしてイヤホンして起きないように
こそりと見る「画面の向こう」
それとも
やはりこっそり音を立てないように細心の注意で
そっと開けて閉めるドア、深夜のお散歩、「待ってる世界」
それは
幻想怪奇か
コントの世界か
エロティックなのか
グロテスクなのか
鮮明な残像が夢に出てきそうなイメージのフラッシュバックが
戻ってこれなくてもいいや、僕は
人形の中の風景
君の球形関節を
明後日の方向に曲げて
ただ、君を困らせたいだけなんだ、なんだ。
サディスティックな恋の行方
君の眼球くりぬいて
君の視線を独り占めしたい
ひと気のない場所に
人形の君を放置したい、したい。
一人ぼっちに震えた肩を抱いてあげるよ、あげる。
心象風景を超えて
ノスタルジックな情景の中で
君のプラスティックの体をバラバラにして
君の欠片で胸を一杯にしたい