耳を千切れば

散文を羅列して置きます。

2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

阿弥陀籤から毀れた

夏の宴で繰り広げられる演者よりもギャラリー寄りの恋愛、変愛、奇妙な愛の行方は無理矢理、直進方向期待通りの結末に驚く二人、演者の二人なんか周りに乗せられてなんて言ってはみたもののなにやら裏で牛耳ってたのはなんせ演者の片割れで仕組まれたのだが…

ため息

口からこぼれた、永久歯お主の鉄拳効いたぜよ口ほどにもある、右ストレート程よい口ざわりの左フック口周りのチョコレートを腕で拭いてあたいお主に弟子入りを希望せし口先だけで希望せしよほどの事が無い限りあたいお主を裏切る予定本格的な無法松近場のハ…

恋の唄

どうせ、死ぬ身朽ち果てるのみそれならいっそ汚れ、穢れてしまおう恋の恋の恋の毒でうらららうらら、恋の唄うらららうらら、恋の唄 指の谷間螺子穴埋めよう傍に転がる電動器具で首が首が首が欲しい垂れて流れる、恋の毒がうらららうらら、恋の唄うらららうら…

初めての口づけ(その弐)

図書室の窓際でみよちゃんはため息みよちゃんの好きな人、ガキ大将のさとし君「なんであんな奴に恋したの?」他の皆は言うんだけれど、みよちゃんはまた違う意味で「ふー」ってため息漏らした。 男子は皆、あの日からみよちゃんの事を「さとちゃんを負かした…

初めての口づけ

軽く威張ったガキ大将のきつく閉まった唇を遂に遂に開けたのは同級生のみよちゃんの唇だった その小ぶりで柔らかそうな唇にガキ大将のさとちゃんも頬を赤らめ、「ふぅ」って吐息を吐いた 初めての口づけにガキ大将もイチコロだった初めての口づけはどんな味…