耳を千切れば

散文を羅列して置きます。

無様マリオ

上昇志向の無い君は、現状に満足しきった、腐れポンチ


君は言った。

「俺は親の力も誰の力も借りねーんだ、何でも自力で片つける。

それが男ってモンで、自立って奴だろ?」


ティリッティ、ティリッティっ!!

スーパーマリ男が始まった。

君はどんどん敵を蹴散らしてった。

なるほど君は強く見えた。

クリボーを撃破した君

ノコノコを亡き者にした君

ダッシュして超高く飛んだ君

あの時は君の姿は眩しく感じた。

ブロックを破壊する君

破壊したブロックからやおら顔出すキノコを

無視する君

「俺は誰の力も借りねーんだ!自力で片を付けるんだ。」

その後の君は散散だったね。

したたかハンマー投げられて苦悶の顔を浮かべた君

パタパタに八つ裂きにされた君

しかし流れた血は、君の好んで着ていた衣装の性で目立たない。

そして、巨大な穴をハイジャンプで飛び越えた君は

待ち伏せしていたクリボー達にボコボコにされて

死んでいった。

あの時キノコ取ってたら

あの時キノコ取ってたら

あの時キノコ取ってたら

デデデ、デデデデレデ、デケデー


「甘えたくは無かったんだ」

そう言って死んでいった君には

もう聞こえないんだろうが、

君は後半、カッコ悪かったよ。


君はきっと、甘んじ無い屈強な自分を演じて死んだんだろう

「俺、カッコイイ」

と、現状に満足しきって、上昇を忘れた君は

死んだんだ。

無様にリンチで死んだんだ。