耳を千切れば

散文を羅列して置きます。

待ち合わせの場所

君と僕との待ち合わせ

君は何処に居るのやら?

僕しか分からない、待ち合わせ


箱の中

隙間の奥

お鍋のフタ開けて見たが、君は居ない


二、三日前、届いた手紙

君から届いた僕への手紙

待ってるから、あの場所で

僕しか分からない、待ち合わせ


筒の中

空き瓶の底の底

本を開いて見たのだが、挟まれては居ない


何処を探せば良いのやら?

君はこの世に居るのやら?

僕は全部探したが、

君の中はまだだった。


肺の中

背骨の影

脳味噌全部くり貫いてみたら、

君は待っていた。


畳の下に横たわる君の頭の中

そこは二人の秘密の場所で

今は僕だけの秘密

ぱっくりどくどく

染み渡る

僕の秘密